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COBOLの。研修は違う施設でやるので遅くいって早く帰れるので楽で良いです。今日はにくじゃが。作業自体はそんなにないですが煮るのに時間がかかるので時間がかかります。時間あるときにしかやらない。
日々デザートへの誘惑との戦いです。私がいくスーパーへ行くにはお菓子売り場をつっきるのです。どれもこれもおいしそうで困ります。


ストックが他にないので以前冒頭載せた最初のコピー本の続き。

「・・・・・・君―――」
言いかけて、意識の琴線に何かが触れる。つ、と視線を巡らせた。すでに下校時刻を過ぎ、教師さえも帰宅した校内には、雲雀以外の人間は存在しない。応接室へと向かう暗い廊下、窓の外には同じ作りの建物。
一見したところでは、やはりそこでも人影は見えない。けれど確かにいる。
押し殺され、ひた隠しにされた、害意を含んだ雲雀に向ける視線。
口角が吊り上り、笑みの形を作った。

「狩りの時間だ」
『・・・・・・えっ? ヒバリさっ』
少年の声を遮り、パキリ、と金属とプラスチックでできた人工物が悲鳴をあげた。握られた指を開くと、重力に従って地面に向かうそれと同時に、武器を振るう。ぱらぱらと地にたどりつくそれは、すでに元の原型を留めていなかった。
かまわない。
ただでさえ狙われる危険の多いあの子へと辿り着く情報を、残しておくわけには―――・・・・・・

「・・・・・・何を」

 今、何を考えた?
何故自分が、あの子どもを気にしてやらなければならない。わざわざ後々面倒になることをしてまで。
らしくない行動ばかりとる自分が信じられない。
これではまるで。
機械の残骸から目を離す。
違う。今は殺し合いのことだけを考えていればいい。雲雀の命を狙う刺客。よくあることだ。狙われる理由は掃いて捨てるほどある。今日は何人いるのか。せいぜい楽しめる相手であればいい。

「出てきなよ。校舎への不法侵入で、全員咬み殺す」

瞬間飛んできた鉛弾をトンファーではじいた。銃弾の軌道から相手の位置を割り出し、走り出す。
その間だけは、無駄なことを考えずにすんだ。

**

 一時もたたないうちに、そこに立っているのは雲雀だけとなった。
返り血で銀色の棒も廊下も紅く染まり、その傍には屍。
咬み殺したはいいが、それで校内が汚れてしまったのは気に食わなかった。む、と口を歪め、武器へと大量に付着したそれを軽く振り払い、風紀委員に処理を命じようと通信機器を取り出そうとして、先程破壊したことを思い出す。舌打ちをした。
同時に視界に入る地に広まった破片。
 あちこち移動しながら戦っていたはずだが、いつの間に元の場所に戻ってきていたのか。近くにちらばったその残骸に、再び目を落とした。

途切れてしまったあの子どもの声を思い出す。
まだ幼さの残る声だ。子どもらしく感情のこめられたそれは、彼の性情を表したかのような柔らかさをもっていた。

彼と関わりを持つようになって、ほんの数ヶ月。
けれどいつの間にか、確実に、雲雀の中の何かが侵食されている。

(わかっている)

そうなってしまった理由も。らしくないことをしてしまって苛立つ理由も。本当はわかっている。

好きだ、と。

この気持ちが一般的に好意と呼ばれるものだと知ってしまったのは、いつだっただろうか。
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