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睡眠時間足りてないんでしょうか。でもなー、家事とかやって好きなことちょろっとやるには削れるのはやっぱり睡眠だけなんですよねー・・・
まあさておき。
料理って結構大変だ。。。普通に一時間とかすぎちゃうよ今日はほぼほうれん草ゆでて肉やいただけなのに(爆)週末はシチューを作ります。
それにしても5月なのに寒いですね。


続きは随分前にかいたコピー本の話。

愛おしいと思った、だから手に入れたかった
愛おしいと思った、だから手に入れたくなかった



雲雀恭弥は並盛中学の風紀委員長だ。ただしその所業は、世間一般の風紀とは遠くかけはなれている。弱い人間が嫌いで、群れという名の複数人の人間がいれば粛清をし、気に入らないことがあれば力でねじふせ、並盛の秩序は己であると言ってはばからない。
漆黒の艶やかな髪、黒曜石の様な鋭い瞳、ほっそりとした輪郭。均整のとれた体躯。姿形だけを見るならば大層秀麗な少年であるにも関わらず、その凶暴さは人々を遠ざける。

そんな雲雀ではあるが、彼は並盛町と、己のものである学校を愛していた。ずれこそあれ、彼は並盛の秩序を守る為行動することに戸惑いを覚えない。校内の風紀を正すのもその一環である。



薄暗い廊下を一人歩きながら、雲雀は校内に異変がないかを確認していた。風紀の仕事の中でも、最後の日課だ。
約半分ほど終えたところで、しん、とした空間に、聞きなれた曲が響く。男声のみの合唱で製作された単調なリズム。並中の校歌であるその着信音は、彼の並々ならぬ学校への愛着心を示していた。
雲雀が画面を確認すると、そこには見慣れない着信番号が表示されている。ほとんどの場合で風紀の部下、それも一部の人間しか連絡してこないはずのそれに、不審に思いつつ、通話ボタンを押した。

 繋がっているはずの相手は、数秒、何の反応も示さなかった。間違いかと思い、指が電源ボタンへ伸びたところで、ようやく小さな音が耳に届く。

『・・・・・・ヒバリさん?』

「!」
どこか不安気で、こちらを伺うようなそれは、声変わりもまだすませていない。
予想外の相手だった。だってそれは。
「沢田綱吉?」
よくわからない物事に、度々巻き込まれる、ひとつ下の後輩。
無意識に、携帯電話を持つ手の力が強くなる。
「何か用?」
『えっ?! あ、いやえっと・・・・・・特に用、という訳ではないんですけど・・・・・・リボーンがヒバリさんの番号教えてくれてもちろんだからと言ってかける理由にはならないんですけどああそのなんといいますかっ!』
思わずかけちゃって、と焦りと恐怖のいりまじった必死ささえ伺える声色で、弁解じみた言葉をもらす。錯乱振りはおもしろいが、正直うるさい。また赤ん坊に何か言われでもしたのだろうか。

(嫌がるならかけてこなければいいのに)
最近、自分はおかしい。とにかく苛々してしょうがない。

この、子どもが関わると。

とても強い赤ん坊と共にいて、初めはそちらにしか興味がなかったし、だからちょっかいをだしてもきた。
けれどいつの間にか、この子ども自身にも興味を持ち始めて。
弱かったり強かったり、どちらが本当なのかわからなくて、おかしな子。いつも五月蝿い、気に食わない駄犬と、野球男と群れていて、その度に不愉快になって咬み殺す。
けれど。

その瞳に怯えはあっても、嫌悪が浮かばないのが、不思議だった。

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