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火災時を想定した避難訓練がありましたが避難した先のグラウンドでは雨降りでした。あうち。


(群れを咬み殺しにいきたい・・・・・・)
雲雀はつまらない書簡の山を見やって内心毒づく。並盛にいた頃は書類の山はまあ好きでもなかったが並盛のためだと思えばそこまで苦ではなかったこれらも、こんな国に来てしまっては根本的に色々異なる。この国が特別嫌いというわけでもないし、自分の国、つまりは自分のものなのだからプライドだってある。栄えさせるつもりはあるし、秩序を乱す奴は許す気もない。放り出す気はないのだが、飽きる。そもそも雲雀は完璧に行動派であり戦闘狂だ。身体が鈍ってしょうがない。(すでに色々学んだ王宮の人間は雲雀の前では決して群れなくなった。懸命だがつまらない)
できることならまず確実に群れがいるであろう街中を見回るとか、強い相手を探しにいったりとかもしたい。雲雀個人の欲求とは別に、本当に国を実際にじっくり見て回る必要性もある。
しかし今王宮を離れる余裕はない。相も変わらず周りにろくな人間はいやしない。武人あたりならかの委員会のように雲雀の強さに惹かれて心酔してくる人間も増えてきているのだが、今のところこういう机に向かう仕事が得意な人材はいない。
ようはつまり雲雀の書類仕事を押し付ける先がないという話なのだ。
本来代理を務めるであろう麒麟は論外だ。雲雀がでかけるというなら綱吉も連れて行くに決まっている。このあたりは絶対に譲れない。
「・・・・・草壁を連れてこればよかった」
「恭弥さん・・・・・・」
あれがいれば全部押し付けていけたものを。ああしかしそれだと並盛を取り締まる人間がいなくなる。それはそれで問題だ。草壁にとっては便利だと思われているあたり、ある意味認められていると喜ぶべきなのか酷使っぷりに涙すべきなのか微妙だ。
「いきなり城壊滅とかさせないでくださいね・・・?」
どうやら本気でしかねないと恐れているらしい綱吉は不安げな声をもらす。一体雲雀をなんだと思っているのだろうこの子ども。
「でも暇だよね。ここの人間弱いし」
いや、もちろん平和ボケした日本の並盛でたむろっているそこらの不良連中よりはよほど、それこそ十倍ぐらいは楽しめたけれど。銃のような飛び道具も特殊な科学武器もありはしないこの世界では戦闘は主に剣やら槍やら弓やらなので、雲雀にはもってこいの相手だった。わりと接近戦が多いのだ。すでに禁軍の3将軍は攻略してしまったので暇だ。ちなみに自信喪失してしまったらしい将軍のうちの一人は退職してしまった。雲雀本人以外の皆が哀れだと思った。
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コメント
無題
相変わらず、十二国パロ素敵です!
(いえ、どの話も素敵なんですが、一等これが好きなもので)
久しぶりの十二国パロに、一話から全部読み直したくなりました。と言うか、読み直してきます。

毎日お忙しいように感じますが、お体のほうお気をつけくださいね。
【2009/10/08 08:11】 NAME[蒼銀] WEBLINK[] EDIT[]


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