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まずいですね。



「ツナちゃん!」
ぱあ、と太陽のような笑顔が綱吉を迎えてくれた。
「おお沢田!極限久しぶりだな!!」
・・・・・・・しかも二つ。



「おいで」
大きな溜息をついた後、そう言うなり青年は進行方向を変えた。ぐんぐん綱吉をひっぱっていった先。
とある部屋の前で立ち止まる。中から明るい声がもれ聞こえた。何事かと綱吉は首をかしげたが、青年は遠慮も何もなくスパーンと襖を開けて見せると、見慣れた可愛らしい相貌と、雰囲気だけで元気がありあまっているとわかる豪快な人物が綱吉を迎えた。そして冒頭に戻る。
はっきり言って思考が停止した。

「・・・・・・・・・」
「どうしたのツナちゃん?」
「なんだ何か悩みか。一発手合わせでもすれば気分がすっきりするぞ!」

相変わらずどこかずれた二人はどこをどうみてもよく知っている。今まさに綱吉が助けたいと思っていた笹川京子本人、そしてその兄笹川了平である。
その顔に翳りはなく、京子の笑顔はいつもどおりの癒しであって、とてもではないがひどいことをされた風には見えない。これからされるような雰囲気でもなかった。一方笹川兄といえばまあぶっちゃけ満身創痍なのだが、そんなの欠片も気にしていないらしい。にかっと無駄に力強く笑っている。
何をどう言えばいいのかわからない。ぱくぱくと口を開閉させるのがその心情をよく表していた。

「・・・・・・・ええっ?!」

混乱する頭でどういうことかと誰かに説明を求めようとすれば自然とその顔は青年へ向く。
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