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ラリーで打ち返せた数よりボール拾いにいった回数の方が多いですきっと。
そういえば復活の人気投票ってどうなったんだろう。



「内乱が起こりかけている地域があるらしいんだよね」
「え」
あの衝撃宣言から二週間ほどたっただろうか。まさかの事態で本気で準備を整え、廉麒に政務を押し付けてきた雲雀はその足でそのまま王宮をたった。必死で思いとどまらせようとする綱吉を有無を言わさずひきずって。
「別にそこまで真剣に心配しなくても、必要な分は片付けてきたよ」
「へ」
「僕の印が必要なものは全部押してきたし、重要なものは目を通した。この後もどうしても必要なものについては使令でも使って送るよう言ってある」
いくら雲雀でもいきなり任命された麒麟が全部片付けられるとは思っていない。廉麒の主たる廉王にも承諾は得た。返信内容を考えるに、連絡をうけた廉王はどうやら大爆笑したらしいが。
もはや綱吉は乾いた笑いしか出てこない。行動力も実現する力もあるが、その方向性がどこか間違っている気がしてならない。そもそも発想がとびぬけている。
「直轄地から離れた地域ではまだ荒れている所が多いらしいから、君は気をつけなよ」
「・・・・・・・・・・」
その言葉が悲しい。王都である直轄地は名目上綱吉が治めている土地だ。雲雀の目が届く範囲であるから、王の威光は最も届きやすい。だがひとたび離れればそうもいかない。王朝が倒れるほどであった無法地帯は、いまだ各地に残っている。荒れている地域とはつまり、そこでいまだ苦しんでいる人々がいるということだ。
麒麟は仁道の生き物だ。だからこそ、その事実は痛みをともなう。
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