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昼は暑いけども夜はそこそこ涼しい季節になってきましたね。そろそろクーラーつけなくても寝れるかなぁ。



「よっ、元気にしてたか?」
にかっと笑顔を見せつつ訪れた男は今日も無駄にきらきらしている。麒麟特有の金髪は、綱吉がどちらかといえば琥珀に近い色なのに比べ、黄の割合が多く、これぞまさに、といった光具合だ。
登極してからというものことあるごとに訪ねてくる男は結構遠い土地に住んでいるはずなのだが(そういえばそちらもまだ雲雀は行ったことがない)うっかりもらしてしまった雲雀の独白のことが気になっているのか、訪問の頻度が落ちる事はない。それどころか増えている気さえする。麒麟は情にもろいとはいうが、他国のものにまで情をうつしていたらきりがないんじゃないだろうか。綱吉のことを弟分のように可愛がっていることも理由のひとつではあるのだけれど。それにしたって。
「ディーノさん!」
「・・・・・・また来たの。貴方の国ってそんなのに暇なの」
嬉しそうに歓迎する綱吉と雲雀との間には大きな温度差がある。廉麒は少したじろいだ。
「いや、まあうちはリボーンがしっかりしてるし官吏も優秀なのばっかだし、平和といえば平和だけどそんな暇ってわけじゃ・・・・・・」
まがりにも百年以上続いているのだ。かなり安定している。
「ふうん・・・・・・あ」
「どうしたんですか恭弥さん」
「恭弥?」
予断だが廉麒であるディーノは公式でない場では雲雀を名で呼ぶようになった。本人的には友人扱いの証らしいが雲雀はどんな呼び方をしようと基本的に対応を変えてはくれなかった。

「貴方、暇なんだよね」
「いや、だから今・・・・・・」
「ここにこんな頻繁にこられるぐらい暇なんだから、二ヶ月くらい余裕だよね」
「え、ちょ、ま・・・・・・」
「僕と綱吉はこれから国を回ってくるから。これ代理でやっといてね」

並べられた書簡を指差して言い放つ。すでに最初から頼みでも提案でもなく命令だ。
「はぁあああ?!おいおいおいおいきょうやっ?!オレは他国の麒麟でだなぁ」
あれ、これ前にもなんか同じようなこといわなかったっけ。ちょっと既視感。

「ああ、そっか。権限がどうのこうのあるんだっけ?じゃあ兼任して。勅命で任命しておくよ。冢宰と六官長とどれがいい?」
「すべてにおいて待てーーーーーーー!!!」

冢宰は六官長を更に束ねる存在であり、言うならば王と麒麟の次に偉い役職だ。つまり今目の前で今にも有言実行しようとしている張本人と一緒に連れて行かれそうになっている麒麟を覗けば、この国で一番偉いのである。二人が本気で出ていく気ならば、うっかり事実上この国で一番偉くなる。
(オレよその麒麟なのに!!)
「帰ってきたとき何か変なことになってたら咬み殺すから」
理不尽だ。

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