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花とゆめを兄に買ってきてくれるように頼んで、朝見当たらなかったのでいった店にはなかったんだなと思って買いにいったらありました。かぶった。もったいない。

通販は終了しました。申し込んでくださった皆様、誠にありがとうございました。順次発送させていただいております。いましばらくお待ちください。

ししん。
九条さん本当にお疲れ様でしたごめんなさい。


大体、綱吉はまだ京子救出を諦めたわけではない。ここで話して逆に警備を強化されたりだとか、やっぱり気が変わって綱吉を拘束したりだとかされてしまっては。ああしかし綱吉が犯人だとばれると他の皆も危険なのだった。いきづまる。
(でも・・・・・・)
きゅ、と下唇をかむ。どうして自分の感情がこうも揺れているのか。よくわからない。
(この人、なら・・・・・・)
言ってしまってもいいんじゃないか。ああそうなの、とあっさり流して、いちいち報告したりはしないのではないだろうか。協力してもらえると思うほど楽天的ではないけれど、邪魔するような人ではない気がする。
なんで大嫌いな『偉い人間』を相手にしてこうも信頼してしまっているのか綱吉は戸惑う。これといって優しくされたわけではないし、一応助けてもらいはしたのだけれども目的ははっきりとしている。だけど信頼、というのも少し違うが、生まれた時から凝り固まっていたはずの先入観さえ、この人物は粉々に砕いてみせる。方向性はさておき、ある意味で人柄なのかもしれない。
心臓がばくばくと破れるのではないかというくらい、緊張と恐怖で高鳴っている。それでも、かけてみたいと思った。自分の感覚を信じたかった。
この人を、信じてみたいと思った。
「―――京子ちゃんを、助けたくて」
「ああ、そういえば君、笹川了平の仲間だったんだっけ」
ああ。
瞼が熱くなりそうだった。淡々としたあっさりした答え。その声には侮蔑も、憤りも、なくて。大して興味もなさそうな、なんでもない答えが、胸いっぱいにあふれるぐらいに嬉しい。
「笹川了平のはともかく、君はわざわざ助け出さなくてもいいことは知っているんじゃないの」
「・・・・・・・京子ちゃんは、連れて行かれちゃったんです。京子ちゃんはうちの村でも一番可愛くて、すごくいい子で。だから多分、偉い人にそれがばれちゃってっ・・・・・・それでオレ、ひどい目に合わされる前に助けにいきたいんです。どうしても・・・・・・!!」
声がかれる。喉が渇く。連れて行かれてしまってから、大分時間がたってしまった。京子はまだ無事だろうか。今綱吉がこうしている間にも、辛い思いをしているんじゃないかって。ずきんと痛む心が悲鳴をあげる。京子に母の面影が重なった。失うということは、そういうこと。

大きな溜息が聞こえた。





本当は綱吉が役人とかには激しい苦手意識とか恐怖とか反感とか嫌悪感が根付いているのを強く書きたかったんですが、それを書いてたらヒバツナがひたすら進まないので後回し←
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