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ちょっと内地に行ってきました。ノグさんと一緒に。引越し先が決まりました。ここだったらいいなぁと思っていた寮なのでとても嬉しいです。周りになんでもあるし!大きな本屋さんもあるし!一安心です。
うちにある本たちをどうにかして減らそうと頑張っています。こんなにあったんだなぁという気分です。それでも大分後輩とかにあげたんですけど。本当はどれも手放したくはないものの、引っ越し先に全部もっていくわけにはいかず、私のいない実家にこんな内容の本を残していくわけにもいかず。


※草壁さんは山本に拾われました。


「とりあえずはここにいろよ。それにしても海客なんて珍しいなぁ」
にこやかに笑う男の目に害意はみられない。とりあえずは信用してもよさそうだった。何を言っているのかはさっぱりわからないが。「海客」という音がよくきこえる。もしかしたら己のことをさしているのかもしれないと草壁は思った。
ここはどこなのだろう。
言葉がまず違うし装いもまったく異なる。それどころか町並みには機械的な統一感のない石畳。どこかの古い時代の街にまぎれこんだかのようだった。一番イメージで近いのは中国なのだが、現代までこういうような生活をしている場所はそうそうないはずだ。大体日本の真っ只中にいてどうやったらこんな所にながれつくというのだ。それならまだタイムスリップだとか異世界だとか言われたほうが納得がいく。
(異世界・・・・・・)
ふと、生涯の主のことが思い出される。幼馴染と共にいずこかの世界へいってしまった彼の人はこんな思いをしただろうか。
「・・・・・・」
いや、しないな。
どこへ行こうとも己の望むがままに生きているに違いない。そういう人だった。もしここが本当に地球と異なる世界なら、ひょっとして同じ空の下にあの二人がいたりするのだろうか。
「まさかな・・・・・・」
そこまでの奇跡はないだろう。
「この国についちまったのは不幸だが、この時期だったのは幸せだぜ。つい最近まで王不在だったし。それが過ぎてるから、運がいいのか悪いのかは五分五分ってとこかな」
伝わらないとわかっていても草壁の前に座る青年は朗らかに語る。
身振り手振りを交えた説明で青年の名前が「山本武」であること、自分が「草壁哲矢」ということだけは伝え合うことができた。こんな見ず知らずの、しかも言葉も通じない人間なんぞをよく拾ってくれたものだ。数日すごしてわかったことだが、このあたりは相当治安が悪い。草壁が善良な青年に拾われたのは途方もなく運がいいことであるのはひしひしと感じ取ることができた。
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