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あとは卒業するだけです。たぶん(たぶんて)
金曜にようやく一山こえて昨日は祖母の家にいってじゃがいも掘ったり、色々買い物してきたり。あんなに外出したのは久々です。




「ここ、ひどい匂いがします・・・・・・」
麒麟独特の感覚に綱吉は顔を青ざめさせる。それに雲雀は眉をひそめた。
綱吉のいう『ひどい匂い』というのは普通の人間が感じるそれとは違う。いわゆる『死臭』だ。物理的にも、比喩としても。実際の匂いもなくはないだろうが、大部分は『気配』だとか『雰囲気』だとか、そういうものもさす。
国中を綱吉と二人(正確にはさらに指令2匹と移動用の騎獣)回るようになって、たどりついたわりと中央からは離れる地域だった。とある街が見えてきた途端、綱吉が思わず、といった風に言葉をもらした。
綱吉は雲雀の足手まといになることを極端に嫌う。いつもならば、多少のことならその土地の血、暴力の残滓を感じて体調が悪くなっても我慢してなんでもないフリをしていた。辛いと言ったら心配して「やっぱり王宮に帰れ」と言われてしまうかもしれない。それはどうしても嫌で。
その綱吉が、一瞬だろうと気がまわらなくなるほど、口にだしてしまうほど酷いというこの土地。雲雀が軽く見渡した程度では、確かに雰囲気は暗いし活気もないし建物も古いが、血も遺体も見つからなかった。けれど彼が『感じる』というのなら、そうなのだろう。新王がたったばかりであまり安定していない情勢のこの国の中でも、さらに『酷い』というなら。

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