ひとことやらもしかしたら妄想文やら
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 近いですねバレンタイン。昨日はほぼ丸一日バレンタインのお菓子づくりについやしました。今日学校にもっていって反応はまあまあ。 毎日更新を有言実行できてなくて本当すいません。。。。。。。。。 「あ、の・・・・・・ここはその・・・・・・」 言葉がうまくでない。説明しようにも頭が真っ白で思考がおいつかない。この子まで巻き込んでしまった。恐怖と罪悪感と、よくわからない不安でいっぱいになる。たった一日しか一緒にはいなかったけれど、自分でもよくわからないほど、綱吉の中でこの少年は特別だった。 危険なめにあってほしくなかった。怖い思いをしていたらと思うとたまらなかった。 「・・・・・・・・そんな真っ蒼にならないでください。僕は別に巻き込まれたわけではありません」 獄寺達に向けていた剣呑さを少しやわらげて、困ったように眉をよせる。 「むしろ巻き込んだ巻き込まれたというなら、僕の方が『巻き込んだ』側でしょうね」 「何を、言って・・・・・・だってここは・・・・・・」 ここはボンゴレの基地で。ここの主は未来の綱吉自身で。綱吉のファミリーとこの少年は直接の関係なんてなくて。苦しい。重圧はましていくだけでいっこうに減らない。容赦なく残酷なだけの事実をおしつける時代だった。 「ごめん・・・・・・ごめん・・・・・・!!絶対君も家に帰すからッ・・・・・・!」 かすれていく声は乾いている。 「僕の家は『ここ』です。沢田綱吉さん」 その声はどこまでも静かだ。 「ここ・・・・・・?」 「ここで生まれて、ここで育ちました。人生の7割くらいはここからでたこともありません」 わけがわからない。ここは未来で。綱吉が作ったという未来の基地で。少年がここで生まれ育ったというならそれは――― 「彼は元々この時代の人間なんだよ」 綱吉が一度も想像したことのない事実。知るはずのなかったこと。 割って入った声は、綱吉がよく知るものととてもよく似ていながら、どこかが違う。しかし例え違っていようと、どんな声よりもまっすぐ綱吉に届く。 カツン、と 近づいてくる足音に迷いはない。ひどく彼らしいリズム。 漆黒と射抜くような鋭さを身にまとった男。 「ヒバリ・・・・・・・!!」 さっと獄寺の警戒が少年と、もう一人へと向けられる。敵でもないが完全なる味方でもない男だ。 「こいつはテメーの差し金か・・・・・・?」 「それが何」 「テメーが他人を連れてくるってこと自体、おかしいだろうが。何を考えてやがる」 群れを嫌う男だ。部下である草壁以外を連れているのは見たことがない。不審に思って当然だった。 雲雀はつっかかってくる存在をうっとおしそうに眉をよせた。ただでさえ群れなのだ。できればさっさと立ち去りたいが、ここに『沢田綱吉』がいる。その名をもつ人間をどうでもいいとほおっておくことができないことはわかりきっていた。昔から今までずっと、雲雀の中で唯一やっかいでありながら手放せない存在。 目的を果たさずに消えることはできない。舌打ちしたい気分だ。 「きょうやさん・・・・・・?」 「蒼弥」 思わず呼びかける綱吉に目をあわせたまま、雲雀はなれた風にその名を呼ぶ。 その声の意味をくみとった少年は、当然のように呼ぶ声の主へと駆け寄った。二人並んだ姿はひどく似通っていて、その光景に現代で二人が並んだ時のことを思い出した綱吉は不思議な感覚におちいる。雲雀が部下と綱吉以外の人間を連れているのを見たのは、そういえばこの少年と、あの少女だけだったことを思い出す。 「え、っと・・・・・・」 「言っただろう。この子は君達とは違う、『この時代の人間』なんだよ。僕と同じようにね」 誰も話についていけていないことにも頓着せず続く言葉。 ――10年前では『息子』が世話になったね そうだろう?かつての小さなさわだつなよし。 PR ![]() ![]() |
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