ひとことやらもしかしたら妄想文やら
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 5月のヒバリさんのお誕生日祝いのお話がまったくネタ浮びませんなんてこった! やっぱりここはあれか。お誕生日なんだから素直にお祝いの気持ちを込めてヒバリさんすき好き愛してる!なツナを書くべきか。ネタうかばないのに(爆) お祝いの話してるのに続きは可哀想なへたれ雲雀。何度だっていいます。かっこいい雲雀さん好きは読んではいけません 「・・・・・・あ、あの、委員長・・・・・・?」 「・・・・・・いっそ死にたい・・・・・・」 校舎の見回りから帰ってきた尊敬する主は、今にもきのこが生えてきそうな鬱具合だった。 草壁がいつもより随分早いその帰りに珍しいなと思いつつその顔を見れば今まで見たことがないそれはもう酷い顔をしていた。見間違いかと思ったほどだ。または夢。驚愕に心臓が止まるかと思った。なにせ雲雀恭弥の落ち込む顔なんて腹心の部下で長い付合いのある草壁でさえ、とんと縁がない。しかも今にも倒れそうな弱り具合で、おかえりなさいと向かえた草壁の存在も目に入っていないかのように部屋の隅へ移動すると、その一角を占拠してどんよりゾーンを作った。 ちなみに体育座りである。顔は俯いて、組まれた腕と膝に邪魔されて見えない。絵に描いたような落ち込みポーズだった。草壁の背中に冷や汗がたれた。頭の上にどこから飛んできたのか黄色い小鳥がほふんと乗る。 まさか慰め―――――いやいやいやいや!! 「・・・・・・どうかなさったのですか」 「あの子に情けないところを見られた。死にたい・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 今まで本能に従って生きてきた雲雀にとって、生存本能に反するその考えは初めてのことだった。嬉しくもなんともない。できればもう少しまともな原因ならばまだましな気分だったろうに。もはや穴があったら入りたいというレベルではない。自分で穴を掘ってでも入る。むしろつきぬけてマントルあたりまでいって跡形もなく消えたい。 「あの子の前で焦ってトンファーを落としたらつま先に当たった」 とてもとても痛かった。物理的にも精神的にも。 とんでも事実とふ、と自嘲めいた笑みをもらされ、草壁は絶句である。 (いいんちょおおおおおおおーーーーっ!!!) 草壁は風紀委員の中でも唯一雲雀の沢田綱吉への想いを知っている。事態は想像以上に悲惨である。あの、雲雀恭弥が、トンファーでつま先殴打。うっかりほろりと男泣き。ど、どうしろと。とにかく慰めなければとは思い口を開こうとするのだがまともな言葉はでてこない。 「いや、でも、あの・・・・・・」 「しかもその後『なんでもない』って言おうとしたら舌かんだ」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 雲雀はこの瞬間初めて何をやってもうまくいかない人間の気持ちを理解した。並盛を支配している完全唯我独尊の雲雀の将来に役立つかは微妙である。 まずい、雲雀の周囲にきのこが生えてくるのが見える気がする。陰鬱さが色づいて視覚にとらえられるようだった。 「し、しかしほら!沢田ですから!彼もよくどじを踏むようですし、委員長でもこういうことがあるんだと知ったら逆にちょっと親近感もってくれてるかもしれませんし!!」 必死である。このまま敬愛する主がカビの一部になってしまうのは避けなければならない。それにあれだ。草壁の知る沢田少年ならばきっとそういう本人の触れられたくない部分は忘れたふりをしてくれるに違いない。彼は雲雀の回りで見るにはまれに見る心優しき少年である。こうなればやけっぱちだ。とにかく雲雀に前を向かせてやらないと。本当にこのまま自殺でもしかねない。落ち着いてください委員長!! 「これを機に沢田との会話に挑戦してみませんか!案外あまり怖がらなくなるかもしれません!」 「むり」 「委員長!!」 「無理だったら無理。絶対に無理。あの子と話すだなんて―――!!」 絶対に顔は上げないくせに、腕の中の頭でもぶんぶん振って拒絶する。雲雀の中では想像も絶するとんでもないレベルのことらしい。 「いーいーんちょーおー」 「無理だってば!」 ついに命を投げ捨てて腕をとり、実力行使で連れ出そうとするのだが、草壁の全体重、全腕力、両腕を使ってひっぱってみても片腕であっさりと抵抗する。びくともしなかった。その細腕の一体どこからそんな力が生まれるんですか。 きのこを大増殖な雰囲気をかもしだしている並盛の王様は、へたれのくせに無駄に人外であった。 PR ![]() ![]() |
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