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今日は随分と冷え込んでます。寒い。外で水使ったら手が痛い。
何故か外から民謡が聞こえます何かあったっけ今日。旧正月か何かか。
拍手のコメントですが、そうですそこです。たぶん。



知らぬ土地、知らぬ文化、決まりごと。かつて彼の愛した土地ではないこの地。郷愁の念さえ届かない。誰も味方はおらず、見知った顔もいない、いまだ若い身を見下す周囲。
二度と戻ることのできない道、背負わされた大嫌いなはずの枷。
いつかそれが、この人を蝕んでしまう。


「僕がこの国の秩序だ僕に従え。貴方達が覚えることはただ一つ、僕は弱い草食動物が嫌いなんだ。群れたら咬み殺す。何か言いたいことがあるなら、実力行使は歓迎するよ」


なんてことあるわけありませんでしたうん知ってた。
かつて愛すべき故郷を支配していた王様は、どこへ行ってもその性情が変わる事もなく今日も元気にいっそ清々しいほど素敵な暴君っぷりを発揮しまくっている。一国の王になったというのにやってることも態度も何もかも、今までの何の変化もないあたりどこへつっこむべきだろうか。
「おっかしーな・・・オレの予想ではもっとこうドラマチックな試練とか苦難とか差別とか色々あって2人手をとって共に乗り越えていくっていう感動的で涙の出る展開が・・・」
「ベタなドラマの見すぎじゃないの?」
微妙に馬鹿にした口調で綱吉の主となったただ一人の人は切り捨てた。
「まったくここの連中は使えないね。何も難しいことは言っていないのに、誰も僕の意図を理解できない。群れるなって何度も言ってるのに。これじゃ風紀委員の方がまだマシだよ」
一介の中学生にも劣るだなんて国が滅びかけるわけだと悪態をつくけれど、もしかしなくともそれは風紀委員の方がおかしいのであって、世の中学生の皆さんと彼らを一緒くたに扱うのは一般の中学生に申し訳がたたない。そもそも並盛の風紀委員は雲雀の思うことをするためだけに成立していた組織であるから、昨日今日臣下となった者達からしてみれば、雲雀の意図を汲み取るという点で負けるのは仕方がないのではないだろうか。
大の大人にあれこれ命令するのにも何の躊躇も戸惑いもないらしい平和ボケ日本出身のはずの少年は、ついさっきも年若い新たな王に取り入ろうと群れてきた――もとい挨拶してきた狸連中を思う存分咬み殺してきたばかりだ。悪びれは一切ない。ごめんなさいオレ悪くないけど。それとも雲雀を王に任命してしまった綱吉にも責任の一端はあるのだろうか。あるかもしれない。
ちょっと頭を抱えたくなる。
「ああ、そこのあなた、その屍片付けておいて」
「は、はいっ!」
近くにいた衛兵に連中の後始末(いやいくらなんでも生きてるから!)を押し付けて本人は最近あまり運動ができなくて身体がなまって仕方がないんだと不満気。いつ勝手に城下に降りて風紀を正すとかいいつつ群れを狩ってまわりやしないかというのが最近の綱吉の悩みである。彼の相棒はこちらへ来てからも絶好調で活躍中。
ああ、偉そうにふんぞり返るのがこれ程似合う中学生もいないだろう。蓬莱出身とあってまともな知識さえもなくいつでも他の官達に対して縮こまっている綱吉とはえらい差だ。




舞台が移りました。これから第2部、というほど大げさなものではないですがまあ前回で一区切り。


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