ないしょのはなしもあるんです、の没ネタ

ないしょのはなしもあるんです、は後半部分をどっちにするか最後の最後まで迷っていた話です。結局綱吉に知っていることを話す方になりましたが、こちらはフゥ太が綱吉にも何も言わなかったver。
こんな感じの話にする予定でした。もうちょっと書き足して。




（ごめんね、ツナ兄ー･･････）
いや、「ツナ姉」だろうか。
本当は。
（雨が降る前だったから、正しいランキング、わかってたんだ―――･･････）

沢田綱吉の愛してる人ランキング、



１位、雲雀恭弥



見覚えが、あった。
（並盛中ケンカランキング１位･･････）
どうやら相手は相当強い相手らしい。なんだかちょっと意外だったけれども。

本当はあの後、ツナ兄には内緒で、この人物を見に行った。

すごい人のランキングにも興味があったし、ツナ兄の役にたちたいとも思った。
そして、対面した、人。
（正直、びっくりしたけど･･････）
真っ黒な人だ、と思った。同時に、堅気の人間ではありえない、とも。
綺麗な人だった。東洋の魅力をかき集めた、美。でも。
本能的な震えがきた。ぞくっとくるような、危険な相手を目にした時の感覚。
動揺する意識の中で、だからこそ、というのか、職業病、というか、いてもたってもいられなくて、衝動的にランキングを始めた自分に、手品かい？と笑っていた。
その場は大量の柄の悪そうな人達の屍（生きてたけど）で溢れていたけれど、
自分には一度何かを確認する様に見やった後は、何もしてこなかった。
会話も、ない。ランキング結果も伝えていない。その方がよかったのかもしれない。だって。

愛してる人ランキング１位

―――沢田･･････綱吉。

ものすごくびっくりした。
まさか、だって。そんな都合のいいことが。
あの人は、ツナ兄が女の人だって知らないはずなのに。交流だってほとんどないだろうに。
（それとも―――）
あるのだろうか。
同じくツナ兄もあの人が好きになる理由があるように、何か。
なに、か。

かぶりを振った。

あの優しい人が隠していることだ。
ツナ兄は恩人で、今だって助けてくれている。
この能力目当てでなく、損得なしに受け入れてくれる。
裏切るような真似は、したくない。
（それだけで、いい･･････）
いつかきっと、わかる日がくるはずだから。
思考を切り替える。


「それにしても･･････」


ヒバリキョウヤ、だ。
あの人は本当によくわからない、予想のつかない相手だと思う。
ツナ兄を愛していることから始まって、あの人の好意は、ある意味すごかった。
あのランキングの、続き。

２位、沢田奈々
３位、草壁哲矢

ここまではいい。色々びっくり人物がいるけど、明らかに恋愛感情じゃないよなって感じだけど、まあいい。
けど。問題は。


４位、並盛中学
同じく４位、並盛町





これ、人じゃないんだけど。





まさか能力の方がおかしくなってたらどうしよう、と悩んでしまったのは、ここだけの話。



そんな感じ（爆）