何もする気がおきない

いっそそのまま寝たい。やらなきゃいけないこと（課題）があるので本当はそれやらないといけないんですが今それ以外のことさえやる気が起きないのにできるわけもありません。無気力というかどちらかと言えば情緒不安定。いらいらするような泣きたくなるような。原因はわかりきっているので心配しなくともほっとけば治りますけども時期が悪い。いや、旅行中にくるよりはましか・・・。
無自覚更新間に合うか心配になってきました・・・あー

続きストックから。



ふぁ、と雲雀が欠伸をする。
初めて聞いたときは、ああこの人も眠くなったりするのだな、と当たり前のことを思った。
だが意外にも、結構雲雀はよく眠る。時々庭でヒバードと一緒に昼寝してたりして、
年上なのにも関わらず、可愛い、なんて思ってしまった。
あと、和の物が好きらしい。家も和風だし、食事も和食が多いし、普段着は着物だったり。
（あとは群れが嫌いでむしろ基本的に人が嫌いで強い相手が好きで･･････）
あれ？もしかしなくとも物凄く物騒じゃないか？
ひどく今更すぎる事実を思い浮かべる。基本的に雲雀は綱吉に対してそう暴力を振るわない。
時々脅されたりはするけれど（まじで怖い）、大抵一睨みされるだけで屈服してしまうので、必要ないというべきか。
しかし怪我をさせられていないのは確かだし、それ以外にもこれといって酷い事もされていない。
結婚したし、一緒に住んでもいるけれど、実は綱吉とヒバリの間には何もなかった。
いわゆる夫婦のあれこれ、というか、なんというか、そういう意味での接触は、一切ない。
身体の関係以前に、キスもしていなければ、手を握った事さえないのだ。
いくらなんでもこれが普通の夫婦ではないことぐらい（いや最初から普通の夫婦じゃなかったけど）わかっている。
２人がした事といえば、朝夕の挨拶をして、一緒にご飯食べたり、昼寝（･･････）したり、
綱吉が一方的に雲雀がヒバード（あの鳥の名前らしい。誰がつけたんだろう）と戯れている所を観察したり。
なんだかほのぼのだ。てかどこの老夫婦だ。
「ヒバリさんはどうしてオレと結婚しようと思ったんですか？」
今日も今日とて２人して縁側で日向ごっこをしつつ寝転びながら、今まで気になってしょうがなかった事を訊く。
軽い口調とは裏腹に、とんでもなく緊張していた。
「･･････勘？」
すでに眠りが近いのか、うとうとしているのがありありとわかる声で、全然予想していなかった答えが返ってくる。
「勘？！」
「･･････じゃあ、一目惚れってことでもいい」
思わずつっこんむと、少し考えたのか微妙な間が空いて、更にとんでもない返答。
最後はちょっと途切れ気味。ぼんやりとした物言いが、最高潮に達している。
てかじゃあ、って。なんつー一目惚れだ。むしろ貴方起きてますか。
聞き返そうとも寝息が聞えてきてしまって、まともな答えは諦める。

穏やかな縁側で、綱吉の表情だけが歪んでいた。