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研修旅行にいくので。7日にはもどってきます。7日に話書けるかはわかりませんが。

鏡の檻。
誤解が誤解を呼ぶ。


酸素。
そこで兄貴のなのかライル!刹那もまた回想しちゃうしティエもあれだしマイスタ組は本当どれだけ兄貴大好きっ子なんだ!!!アレルヤは相変わらずマリー(ソーマ)でしたけども。ソーマが切ないよ・・・なんで死んじゃったんだよ大佐・・・!!息子はうざいし!!
ハムに笑いました。宿命に笑いました。なんだろう、なんであんな変態なんだろうハム。話がかみ合ってないよハム。刹那は君のことまったくこれっぽっちもそれこそ気づいてもいなかったっぽいよ温度差超激しいよハム。いつだってタイミング悪いよねハム。そんな君が大好きだよハム!!ていうか君がいつ傀儡なんてやったんだよいつだって好き勝手我が道をいってたよね君!!
ルイスが切実に痛々しい・・・!ああああああルイスーー!!(泣)サジここは君が慰めてあげるとこだよ!!刹那はぱっぱとハム倒さないといけないよ!!
マリナの歌云々は無理があると思います(身も蓋もない)

ところで麗しのマネキン大佐と不死身の彼はいつでてきますか。









安堵して、思考が支配されて、気が付けば抱きしめていた。想像していたよりも小さい。だがおそらく体格は同じであろうボンゴレ本人にはそんなことは感じないだろうから、感情に左右される感覚かもしれない。
その確かな感触が、この小さな生き物の命を表していて、本能のどこかが満足する。あまりに気持ちが昂っていたのかもしれない。抱きしめた事も無意識なら、その先さえ、意識していたことではなかった。
ただ触れたかった。腕の中の存在が愛おしかった。
そんな砂糖菓子でできたようなことを自分が思う日がくるなんて想像もできなかったが、思ってしまったのだから仕方がない。雲雀は自分の感情に素直だ。


「っ……なんのつもりだ、アッロドーラ!」


向けられた拳に身体は勝手に動いた。染み付いた動きは、意識を通さずとも対応する。自分の有様を思えば、それだけでも奇跡だった。
我にかえった途端拒絶した愛し子。
心臓のあたりを突き刺すような鋭い痛みは最近ではすっかり慣れ親しんだ類のもので、なんと情けないとどこかで冷静に思っている。最も親しみたくなどないが。
いつだってそうだ。彼女の瞳には怯え。恐怖。雲雀が想いを示しても、彼女をどれだけ守ろうとも。彼女は雲雀の前で『ボンゴレ』であることをやめようとしない。それが建前なのか拒絶の一種であるのかどちらにしろ大きな壁だった。絶対に踏み込ませようとはしないことに変わりはなかった。
それがひどく腹立たしい。
雲雀の感情は決して彼女に受け入れられない。怒りと苛立ちとやるせなさ。感情に乱される。


そしてその日から、彼女は雲雀の前に姿をあらわさなくなった。


無事だったことに安堵し、回復を今か今かと毎日通う必要がなくなった矢先。最も近かったアポをとった商談。その先にいたのは、あの悪夢の期間を思い起こさせる顔。

「なんで君がここにいるの」
「今日はお前との会談予定だったと思ったんだが」

何食わぬ顔をして言う。ボンゴレが負傷したという噂は、今度は流れていない。そして雲雀には心当たりがあった。あそこまで手ひどく拒絶されたのだ。わからないはずがない。

避けられている。

間違いなく。今度は本人の意思でもって。
かっと血が上る。激情が身体を巡った。
自業自得と人は言うかもしれない。当然だと思う者もいるだろう。だがそんなことは雲雀には関係がない。
(二度目はない……!)
どんな状況になっているのかさえわからないあの焦燥を、もどかしさをまた感じなければならないなどと我慢できるはずがない。誰がなんと言おうと。拒絶されようと。必ず。
腕を振り上げる。そこに握られているのは雲雀の腕なら殺傷能力さえある銀の棒。はっきりとした殺気を込めて脳天をかち割ろうとしたそれは、いつの間にか火の灯ったグローブに受け止められる。
そうなることはわかっていた。この程度で死ぬようならば、例え事実ではないにしろ、この男の守護者と周囲に目されているのを黙ってはいない。



「あの子を出せ。僕は君の雲になった覚えはないよ」



本気であることさえ伝わればいい。そう。そのためなら手の内だって明かして見せようではないか。それで彼女が手に入るのなら安いものだ。真剣そのものの瞳が、殺気をこめた雲雀の瞳と交わる。
「……やはり、気づいていたか」
驚きを見せない男の台詞に、雲雀は思わず嘲笑する。世迷いごとを。


「気づく?冗談かい?気づかない方がどうかしている。どこにも似通ったところなんてないじゃない」


久々に会えばその違いも特に目に付く。雲雀は日に日にあれだけ違って影武者だなどとおこがましいという思いを強くする。
「同じ顔なんだが……」
複雑なようなおもしろがっているような困惑しているような微妙な表情で男は呟く。
「馬鹿なこと言わないでくれる。全然違うよ」
でなければ、こんな感情を抱くはずがない。
「本当は君みたいな喋り方だってやめさせたい。似合わない」
きっと本当の彼女は、この男のような口調でさえない。根拠なんてなかった。ただの勘だ。男は目を丸くしたので、おそらく間違ってはいない。


「僕はあの子が欲しいのに、あの子は君のことばかりだ」


それが不満で癪でおもしろくなくてしょうがなかった。
雲雀が自分の正体に気づいていることを彼本人には伝えないほど、彼女は彼のことばかりを優先する。雲雀に迫られていると、それが意に沿わぬことなのだと伝えれば、または恐怖心の欠片でも見せれば、この男がその役目をはずすと知っているからだ。
役に立ちたいと存在意義をかけ、だから影なんて存在になり、その命を全てこの男に捧げている彼女が、個人の感情で役目を放り出すはずがない。
望まぬ相手に望まれようと。例え苦行に一人で耐える事になろうと。それを知っていたのだ。
だが、それさえ。

それさえ諦めてしまうほど、雲雀を嫌悪しているというのか。


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