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昨日は農協いったり役場いったりドラッグストアいったり(なんかひとつ仲間はずれがある)親の運転手してきたんですが。
あと突然施設で生活している祖父が入院することになって父が車で施設に向かったんですが最終的にそこから施設の車で病院に向かったらしく、自分の車は施設におきっぱなしになって私と母でそれをとりにいってきました。私が運転して(うちは車が複数ある)
ところがどっこい(?)施設についた時の母の台詞。

「あ、車の鍵(父がおきっぱなしにしている方の)忘れた!」

ママンーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!(泣)
せっかくついたのにまた自宅に逆戻り。車の鍵をとってもう一度出発。うっかりにも程がある。うん……そういう母だってわかってて鍵もってるか確認しなかった私も迂闊だったよ……人の時間を返せ。
その後は病院にいる父に必要物資(物資て)もっていったりとか。思わぬアクシデントでした。あ、祖父自体はそんな重い何かじゃないらしいです。ほとんど検査入院みたいな。







自分だけではなく、周囲の人間もさすがにその音には反応し、表情を強張らせる。ただその音の発生源がとある方向だったことを知った途端、微妙な顔になった。
音源はジョット用の応接室だ。相手が少人数、それも身近な人物である時にだけ使用される部屋。いつも自分と彼が会う場所。

つまり今現在、彼がアッロドーラと対峙しているはずの部屋だということになる。

「……派手だな……ボスは手合わせだって言っちゃいたが、まさか雲のやつ、本気じゃねーだろうな」
「あいつはいつだって本気だろーよ」
「ま、そりゃあそうだがなぁ……ボスに何かあったらただじゃおかねぇ」
「おめーじゃやられるのがオチだ」
どこか心配の混じり始めた声には、だがそれほどの本気が含まれているわけでもない。まだ十分茶化す響きさえあって、彼らが最悪の事態になる可能性は薄いと考えている証拠だった。
ただ一人、思考が止まったのは、息をするのも忘れてしまったのは。

(ほん、き……?)

まさか。

まさか、まさかまさかまさか。

まさか、そんなはずが。

かたかたと身体が震える。妙に息苦しくて、危うく話をしている男達に詰め寄りそうになる。
アッロドーラはジョットが好きだ。いっそ愛しているといってもいい。彼は好いたものには案外優しい性質で、そんなものあの眼差しを向けられたことのある自分が一番よく知っている。ともすれば、本来ならそれが向けられるはずだったはずの本人よりも。
争うならばそれは殺戮が目的ではない。好奇心、楽しみ、命のかかった遊び、向上心、どれでもいいが争いは手段ではなく目的のはずだった。彼はその結果もたらされる生き死によりも、その過程で強い相手と戦うこと事態が好きなのだ。よっぽどの事がない限り、彼はジョットを殺したりはしないし、ジョットだって言わずもがなだろう。
なら、こんな事態になるほど、こんな不安に襲われるほど恐れる原因はなんだというのか。
だって、今、この時期、今更になって彼がジョットを傷つけようとする理由を、一つしか思い浮かべることができない。



虚像に気づいた。



今まで彼がその想いを向けていた相手が、本当の彼ではないことを知ってしまったのか。ついに、鏡に映ったまやかしの姿を知ってしまったのか。
それ以外の理由なんて思いつかなかった。
彼がそうする理由。『本物』である彼へ、牙をむく理由。
その身に感じたのは怒りだろうか、悲しみだろうか、憎しみだろうか。それとも分かっていて辛くも心地よい彼の感情を感受していた己への―――

侮蔑、だろうか。

「っ……!!」
串刺しにされたかのように痛む胸が煩わしい。

違う。

自分にそんな権利なんてない。
傷つくだなんて、悲しむだなんて、まっとうな人間のすることだ。薄汚れた、何一つ持たないくせに、他人を騙して欲しいものを手に入れていた醜い自分が、感じていいものじゃない。
(いかないと……)
懺悔は後だ。どうせ許されるようなことでもない。でも、それでも。自分の選択に、親愛なる兄は関係ない。おそらく苦しんでいるだろう彼に何をできるのかはわからないけれど。苛立ちなら、憎しみなら、この身で受ける。あの日真実を口にしなかったその時から決めていた。
自分の命程度で彼を傷つけた代償には到底たらないけれど。それでも彼の本気の想いを潰してしまうような、『本物』との繋がりでさえ壊してしまうようなことにだけはしたくなかった。

真摯でまっすぐで、泣きたくなるほど綺麗な想いを穢してしまったのは自分だけれど、邪魔をしてしまったのもわかっているけれど。
決して、彼に不幸になってほしかったわけじゃない。
涙が溢れる。その理由はありすぎてどれが一番なのかわからない。それを無理矢理ぬぐう。
今にも壊れそうな中身を持った身体は、それでも気づけば走り出していた。







部屋の前では見物客とかした野次馬があふれていた。
壁は崩れ、床は抉れ、窓は全て割れている。調度品はすでに原型をとどめておらず、室内だというのに砂埃のような煙が舞う。殺気の余波で直接向けられていない自分の身でさえびりびりとしびれた。
目でおうことさえ難しい2人のやりとりは、動物としての本能をゆさぶる。

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