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私のヒバツナ人生の半分を占めるヒバツナサイト様が危機・・・!!
ああでもあの何もしたくない感じはちょっとはわかる・・・うう。
うちにコメントくださった方の中にもいらっしゃいましたが私も動揺です。
どうしようどうしようと考えまくった挙句結論はひとつでした。
冗談抜きで本当に人間として間違ってる気がする。でも本気です。だって私これしかできない。

・・・ヒバツナで元気付けてみるパロ。


「鳥とおしゃべりか?少年」
「ぶっ、たのしそうだな」
嘲りを含んだ声。はっとして綱吉は雲雀に視線を戻す。
すう、と静かに冷めた目で絡んできた3人組をとらえた雲雀は、うっすらとその口角を上げた。
「俺たちも楽しくなるために協力してくれるよな?お金かしてほしいんだよねー」
あまりにも典型的なくだらない要求。見た目はとても強そうには見えない少年に、彼らは強気だった。
「見ない制服だね。並盛の人間じゃないんだ」
なら遠慮はいらないよね。
気配に敏感な鳥が、バサリと飛び立つ。同じく人よりも獣に近い部分を持つ綱吉の本能も、ぞわりとあわだった。

「僕の町で群れるな」

咬み殺す。

ちゃきりと構えられる銀色。一瞬だった。一瞬で、綱吉が予想される暴力に反射的に身を固くしたそのすぐ後には、全員地面でうめき声をもらしていた。震えが、遅れてやってくる。
怖い。
暴力はもちろん怖い。だがそれだけではなく。今まで綱吉が知っていた雲雀と、何かが違う。それが。
正体のわからない不安に襲われわけがわからない。きっと久々に暴力にふれたせいだ。本能的な理由で身がすくんだだけだ。これで雲雀の粛清も終る。
だから大丈夫だと思った。
「なんだ、まだ意識があるの」
だが雲雀はそんな綱吉の予想を裏切って、再びトンファーを構える。
(え―――……)
血の気がひいた。
「一匹」
ガッ、と鈍い音。
再びうめき声が上がる。綱吉の身体は、かたかたと震えが収まらない。
(だめだ・・・・)
「二匹」
血、が。綱吉が何より弱いそれが。
(やめろ・・・・)
すくりと立ち上がる。足が習慣を思い出したように、勝手に動いた。
駄目だ。
駄目だ、そんなことして欲しくない。
(はやく―――)
はやく、あの人を。
いつだってそうしてきた。それが綱吉の役目だった。彼はいつだって、不満そうな顔をしても、それでも自分の為に――――…

だから。


「三――・・・」
「やめてくださいッッ・・・!!」


ぎゅう、と振り上げられた腕に縋りついた。
己の行動を害された雲雀が、謎の邪魔者へ向けて、本能から今度は反対の腕を振り上げる。ビュウ、と空気がおぞましい音をたて、完全なる凶器となった銀色が触れる邪魔者のそのほんのわずか、髪の毛一筋ほどの距離で、

ぴたり、と止まった。

漆黒の瞳が、まるで世界が崩された瞬間のように、大きく瞠られる。

すべりおちた暴力の象徴が大地との出会いを果たし、カラン、と乾いた音をたてた。


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