ひとことやらもしかしたら妄想文やら
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 無自覚IF。さてどこまでこのままいけるのか。なんか雲雀さん別人になってきた。おかしいなあ (このっ・・・・・・・・・!!) なんだろうこの生き物。 長い付き合いのはずなのに、雲雀はうっかりそう思った。 綱吉は雲雀の感情を揺さぶる天才である。この十数年で十分それはわかっていたはずなのに、最近では耐性もついてきていると思っていたのに、それがただの気のせいだったことがよくわかった。 心臓が煩い。死闘の最中だってこんな風になったりしないというのに。さらに救えないのはそれが嬉しさからくるものだということだ。わけがわからない。情けない。 「魔が差したというか恭弥さんにつられたというか悪気はなかっ―――んっ」 なお謝罪の言葉をのべようとする口を塞ぐ。怒っていないことを伝える意味も含めて。 引き寄せた身体は小さかった。小学生のころなどはほとんどなかった体格差も、この年になれば相当のものだ。綱吉は小さくてやわらかくて、雲雀とはまったく別種の生き物だった。 あえて言葉に出したことはないが雲雀の幼馴染は非常に可愛い。基本他人の顔よりもとりあえず腕っ節と殺り合うことしか考えていない雲雀だが、一応そういう感性も持っている。少なくともいまだに男で通せているのが謎なぐらいには可愛いと思う。何故ばれないのだろう。初対面からして見破った雲雀にしてみれば不思議である。多大に色んなフィルターがかかっていることへの自覚はゼロだ。 雲雀はこれでいて可愛い小動物などが好きだ。だから別に悪いわけじゃないし、もちろん怒ってもいない。けれどここまでくると何かに負けた気がする。反則だと思う。何がと聞かれると具体的には言えないのだが。せっかく満足したはずの衝動がひっきりなしである。責任は本人にとってもらうけれども。 とにかくそれ以来、雲雀は時々、いや結構頻繁に綱吉にキスをするようになった。本当にその行為を雲雀が気に入っているとわかってからは、綱吉からも時々してくれる。そのたびに照れたようにはにかんで笑ったりして、理解もできないのに大変なことに直面しているような気分になるのだ。雲雀らしくもない。 話がずれた。 雲雀にまいこむ縁談の話なんてどうでもいい。さっさと帰りたい。そうしてまた綱吉にキスのひとつでもすればこの苛立ちも大分和らぐだろう。明日する予定だった話はもうしてしまったから実質時間も空くし、綱吉とどこかへいくのもいい。 「君を通してこようとする筋違いがいたらそのまま捨てちゃってよ」 「それもいいな」 所詮その程度の話だ。 「これから遊んでくれない?」 「しばらくは無理だ。色々周囲の確認も必要だからな」 むう、と雲雀は口を歪めたが、沢田家の安全に関係してくることならば我慢しないわけにもいかない。 「じゃあまたね赤ん坊。君ならうちにきたらお茶ぐらいはだしてあげる」 「エスプレッソがいい」 「考えておくよ」 そうして彼らの会合は終わりを告げた。 PR ![]() ![]() |
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