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むじかく



「あの、オレと京子ちゃんはただの友達で―――・・・・・・」
「京子ちゃんだと?!やはりそうなのかっ?!まさかお前のような奴が笹川さんの恋人などとそんな馬鹿なーーーっ!!」
「馬鹿なのはそっちだーーーーー!!」
アホだ。この人達もうアホだ。否定しているのになんでわざわざそっちへいくんだ人の話はちゃんと聞こうよねえ?!
「ですからオレと京子ちゃんは友達―――・・・・・・」
「だが諦めんぞ。我々は本気だ。彼女はこのごちゃごちゃした世界に舞い降りた我々の天使!!清らかなる乙女!!その笑顔は乾ききった心の砂漠にオアシスをうむ潤い!!柔らかな栗色の髪は春のそよ風・・・・・・」
以下略。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
前言撤回。馬鹿な人ではなくイタイ人かもしれない。

「俺達はお前に決闘を申し込む!!!お前のようなやつに笹川さんは渡さない!!」
「なんでそうなんの?!」

もう色々急展開すぎて綱吉のつっこみもおいつかなくなりそうである。
「笹川さんのお兄さんは自分より強い相手でなければ妹は渡さないと言った。つまりお前に勝てば俺達は笹川さんと付き合う資格を得るということだ!!」
綱吉の瞼の裏で極限!!と元気一杯の短髪青年が拳をかかげた。笑顔が眩しかった。想像上の姿なのに歯がきらっと光った気がした。あれ、あれは総入歯だったんだったか。いや今はそんなことはどうでもよろしい!!

(目に浮びすぎますお兄さんあなたって人はーーーーー!!!!)

つまりは
綱吉が京子の恋人=綱吉は笹川兄に勝利した=綱吉を倒せば兄より強い
の三段論法である。
京子の兄は善良だが、悲しきかな、頭に超がつくほど単純なお方だった。ついでにぶっちゃけシスコンだった。それのツケがまわってくるのが綱吉というのは何故だろう。理不尽にもほどがある。
雲雀のことは自分で選んだことだから仕方がないけれど、普段絡まれやすいのも自分が見るからによわっちそうだからというのもわかるけれど、こんな綱吉自身には何の関係もない(京子との友情はあるが)間接的なのは確実に初めてだ。自分は災厄の星の元に生まれてきてしまったに違いないと、某世界ではマフィアのボスにさせられそうだったり手榴弾投げ込まれたり命の危機にさらされたらりそれの半数は何故か守護者と呼ばれる周囲のせいだったりすることも知らない綱吉は思った。
お家に帰りたい。帰って雲雀に泣き付きたい。色々。そうだ帰ったらきっとしよう。ぎゅっと抱きしめてもらって、最近増えてきたキスもしてもらおう。うんそうしよう現実逃避。
「よし、では都合のいい場所へ移動するぞ!」
いつの間にか勝手に決闘が行われることが決定事項とされ、男のうちの一人が綱吉の腕を掴んだ。それには色々意識が飛んで切なくなっていたさすがの綱吉もはっと自我を取り戻す。いくらなんでもそれは嫌だ。普段の綱吉は相も変わらずダメツナなのだ。こんな連中の相手なんてしていられない。
「ちょ、まってくださいってば!」
「もう!いい加減に―――」
振りほどこうとする綱吉と、さすがに業を煮やしてはっきりとした苛立ちをこめて男達に意見しようとする京子の声が最後まで紡がれる前に。


ドゴォッ、と天罰は鈍い音がした。




また書きたいところまで届かなかった・・・・


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