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体調も気分も。やってしまったことは取り消せませんが、それはやっぱり後悔もしまくりですが、とりあえず全思考が鬱々してる状態からは脱出です。
なんか想像以上に重く受け止められちゃったみたいですいません。わざわざ励ましのコメント、本当にありがとうございました。そこまで心配なさらなくても大丈夫です。あと数日もすればけろっとしていると思います。私は幸せ者だなぁといつも思います。それに見合うだけの人間にならなければならないなと思います。



続きは同じく思考がうしろ向きなへタレ雲雀。かっこいい雲雀さんが好きな方は絶対に読んではいけません。




いきなりぶっとんで十年後。


「それでは、この話はその線で。よろしくお願いします」
「うん」
ぺこり、と下げられた頭に頷いてみせる。場所はボンゴレの屋敷の応接室、綱吉のテリトリー。なのにどちらがこの部屋の主かわかったものではない。そんな雲雀の代わりにとでも言おうか、傍で実はこの商談のほとんどのやりとりを担っていた草壁が頭を下げ返す。
雲雀はさあ終わったとばかりにあっさりと立ち上がって、扉へと歩いていく。去り際に少しだけ振り返った。
「じゃあね」
「それでは、失礼します」
「はい、それではまた」
見送るボンゴレ10代目は最後まで笑顔だった。




車の扉がバタンとしまる。駐車場から抜け出て、ボンゴレの庭にあたる、車で移動してもなお広い広い敷地を抜け、一般道路で最初に赤信号に止まった時、草壁の座る運転席の後ろ、今まで静かだった主が口を開く。そしてそれを草壁は何の驚きもなく聞き取った。予想していたからだ。その声はそれはそれは必死だった。

「・・・・・・僕、変なことしてないよね・・・・・・?!」
「大丈夫です、恭さん」

愛すべき故郷で中学生として生活していた頃から十年。今も今とて雲雀は雲雀であった。あの時から変わらず守護者として沢田綱吉との縁を繋ぎ続けられたのはよかったが、雲雀と綱吉との関係は依然として『先輩と後輩』のままである。いや今は学生ではないから『ボスと守護者』もしくは『ボンゴレと風紀財団委員長』、または『知人以上友人未満』。
はっきりいおう。

進展はゼロである。

変なことも何も今日雲雀が口にした言葉は
「やあ」
「うん」
「じゃあね」
この3つだけだ。語彙が足りない子供でもあるまいし、なんだこの口数の少なさ。
実はそれだけでも本人は相当の勇気をふりしぼっているだなんて、この世の誰も思うまい。今まさに上司に不安そうに尋ねられている草壁を除いて。


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