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暑い。ものすごく暑い。というかむんむんする。クーラーつけようかなーでもなー。
ちなみに何の関係もありませんが有川浩さんという作家さんが大好きです。「図書館戦争」書いた人です。何がすごいって軍(というか自衛隊というかまあ武装組織系)が高い割合ででてきているのにあまり難しくないことです。なのに専門的なことです。あと一番好きなのは恋愛要素。いちいちときめくんですよ設定が!!年の差多いし!万歳!
図書館戦争ネタはとてもおいしい。あ、知らない方もいらっしゃると思うのでつけたしておくと、舞台はメディア良化法っていう出版物とかが厳しく取り締まられる法律ができてしまった現代日本です。政治的に都合の悪い記事とか出版されてもメディア良化隊という武装組織とかに実力行使で強制的に没収されてしまう。中にはもちろんお偉い連中には都合が悪いけどまったく害のない本だってあるわけです。そういった罪のない本を守るため、どんな本でも受け入れる図書館が武装して図書隊という軍をつくってる。良化隊と銃さえも使用される戦闘でやりあっています。随分ありえない話と思うかもしれませんが、これが読んでみるとびっくりするぐらい説得力があるのです。設定。リアリティがある。いやそんな詳細はいいとして。
雲雀さんは図書隊の中でも若くしてきっと偉いと思います。出世しまくり。そして良化隊との戦闘に嬉々として参加するのですね。銃まででてきて大満足ですねきっと。あまりに暴れすぎて必死についてまるツナにお願いだから落ち着いてと懇願されるのですね。
・・・でもツナが軍はいるのって平気だろうか・・・超ツナにならないと辛いですよね。。。
わけがわからなくなってきた。あ、続きは無自覚IFです。今日はちょっと長め


九条さんお疲れ様!(私信)



当然というかなんというか、そんな雲雀の内情など前後を完全にふっとばした言葉だけでわかるはずがない。案の定、綱吉はきょとんと首を傾げた。
「・・・・・・何がですか?」
生活関係のお世話係がだろうか。それとも好敵手としてか。いや後者はありえない。なにせ相手が強ければわくわくしないではいられないのが雲雀という男なのだ。
「ここにいるのが」
「はあ・・・・・・」
そりゃあ雲雀は群れが嫌いなんだから他にも誰かいたら煩わしいだろう。部下でさえ草壁以外は連れて行こうとしないし、身の回りなんて綱吉以外の人手を増やすなんて論外だろう。何を今更。当然のように考える。
一方雲雀は何かが通じていない感がひしひしとした。幼馴染はこれでいて空気を読むのはうまいのだが、基本的にお馬鹿で鈍感なのだ。別に何かを期待して言ったわけでもなかったけれども、ここまで無反応だと微妙におもしろくない。他にどう言えばいいのか。


「僕の傍には君だけがいればいいのにって話だよ。他の誰でもなくて、君がいい」


「・・・・・・・・・・・・・・え?」
しばらくの間綱吉は固まった。数秒たってようやく口にできたのはそれだけだ。今聞いた言葉が信じられずに、脳内がオーバーヒートしそうだ。
(いやいや落ち着け。まずは何を言われたのか整理だ整理。雲雀は自分の傍にいるのは自分だけでいいと言っていて、それには綱吉も納得した。そうその納得した先ほどの話とそんなに内容は変わらないはずなのだ。
じゃあ何故自分はこんなにわけがわからなくなっているのか。
違っていたのは、そう。

(オレがいい、って・・・・・・)

たったひとつ。表現が少し違っただけのその言葉は、綱吉の思考を停止させ、心臓を壊れそうな勢いでならすには十分すぎる威力を持っていた。
他の誰でもなくて、綱吉だけがいいと、雲雀が。

(うそ・・・・・・)

だってあの雲雀だ。綱吉は幼馴染でわりと優遇されている自覚があるけれど、それでも雲雀なのだ。自分が聞いた言葉が信じられなかった。綱吉の他にも頭がよくて、普段から運動もできて、話がおもしろくて、料理だってうまくて、役にたつ人間はいっぱいあるはずだ。本当の本音は、綱吉はいつまでたっても不安だったのだ。いつか必ず、自分とってかわる人間があらわれる。なのに。
こんな、こんな。
目頭が急激に熱くなって、感情が思考より先走って身体を支配する。ぼろぼろと頬を流れるのは何なのか。
「ちょ、なんで泣くの」
「だ、だって・・・・・・うれっ・・・・・・ふっ・・・・・・嬉しくてっ・・・・・・うー」
嬉しくて嬉しくて嬉しくて。
幸せでどうしようもなかった。胸がいっぱいだった。雲雀にこんな風に言ってもらえる日がくるなんて思わなかった。
ごしごしと豪快に溢れてとまらい涙をぬぐうのだけれど、一向に途切れる気配はなく、きりがない。
だってその時の綱吉は、もう死んでも構わないぐらい、幸福感でいっぱいだったのだ。到底ちっぽけな理性ではかなわなくて、呼吸がまともではなくなる。感情が身の内で暴れまわる。この気持ちをうまく表現できる言葉がないことが、もどかしくてもどかしくてならなかった。
一方、感情が昂ったのは雲雀も一緒だった。戦闘以外で雲雀の感情をここまで動かしてしまうなんて、ここにいる少女以外にありえなかった。

衝動

そうだきっとそれはそうよばれるもの。戦闘時のあの魅力とも違う、けれど惹きつけられてならない。綱吉にしか感じたことのない特殊な感情だった。目の前の存在に支配される。支配したくなる。今だって彼女は十分雲雀の元にあるというのに、焦燥感がある。胸が熱くなるような気持ちを味わう。気をぬけば、一体どうなるのか、自分のことであるのに、まったく想像できない。
この感情を抑えるために何をすればいいのか、雲雀は知っていた。
雲雀に泣き顔を見せまいと俯く顔を、顎に手をかけて上げさせる。驚いて目を見開いた綱吉の、その目の色はすでに赤みがかっていた。泣いたからなのか、無理にこすってとめようとしたからなのか、雲雀にはわからなかったけれど。
身体は勝手に動いた。そうすべきだと思った。いや、もっと単純に、そうしたかった。

雲雀の唇が、ゆっくりと綱吉のそれに触れる。

温かく、柔らかく、唐突なのに、優しささえある。
そしてその唇が再びゆっくりと離れると、オーバーヒートを通り越して爆発してしまったらしい綱吉は、何を言うのかもよくわからないままに呟く。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・きょうやさん?」
「何」
「え、あ、や、・・・・・・」
頭の中はすでに真っ白だと顔にでかでかと書いて綱吉は口篭った。それでも回転させるのは苦手な頭をフル回転させて今何をされたかを考える。
(キ、ス・・・・・・・・・・・・・)

「わーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」

普段から静寂な施設内に綱吉の叫びが響く。顔はもう真っ赤だ。それがとても可愛く見えてしまった雲雀は、何故か衝動が再びわいたため、もう一度口付ける。おままごとのようなものだったが、物理的にも精神的にもとても気分がよかった。
今まで綱吉の知らないところで頬だとか額だとかばかりにしてきたけれど、断然こちらの方がいい。今度からこっちにしよう。勝手に心に決める。
滅多にないほどの満足感を味わった雲雀とは対照的に、綱吉はとにかく混乱の嵐。ぱくぱく口を動かしたり震えてみたり真っ赤であることだけはかわらない。
「ええっ?!な、なんでっ!」
なんでと言われても。

「したかったから?」

基本的に雲雀の行動は雲雀のしたいことをする。
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