ひとことやらもしかしたら妄想文やら
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やだなぁ。
ちなみに今日はうちの学校の入学試験採点とかで休みです。うわあい。 これのっけたら大人しく勉強します・・・レスはテスト終わってから始めたいと思います。。。いや正確には明々後日ぐらいから・・・ ものすごく嬉しいというかありがたいというか感動する言葉を頂きました。人の優しさって言葉にならない。すごい人に支えられてるんだなぁと思った。おかげで私はヒバツナ活動を続けられます。ヒバツナの本だって買えます。なんだろう、私すごい幸せ者だ・・・!!(感涙) 久方ぶりに対面したその人は、一瞬初めて会った時のように目を見開いて、次の瞬間、確かに表情を緩めた。そう大きくはないけれど、緊張が緩んだように空気が変わって、眼差しは優しかった。 心臓が止まったかと思った。 状況も忘れず見惚れて、呆然と立ち尽くしていると、その人はゆっくりと近づいてくる。 「……っ!」 自然な動作で上がった腕が背中にまわされ、気づいた時には抱きしめられていた。 骨が痛いほど、強く。その存在を確かめるように。 なんだこれなんだこれなんだこれなんだこれ。 これが他の人間であればここまで動揺しなかっただろう。挨拶だと思ったかもしれない。だが、イタリアではそう珍しくないスキンシップだろうと、遠く異国からきたこの男は激しくそれを嫌っていた。なのに会うなり何も言わず抱きしめられて。矛盾した行動に混乱する。 東洋人は小柄なはずなのに、実際他の守護者に比べ彼は細身であるのに、それより更に小柄である自分はすっぽりとその腕の中に埋まる。視界は雲の守護者の胸元でいっぱいだった。白いシャツと、黒のスーツ。人のぬくもり。ばくばくと心臓が騒ぎ立てる。ぐるぐると意味もなく思考がまわる。 抱き返すことも、包み込んでくる相手を突き飛ばす事もできず、行き場のない腕は目の前にある上着の裾をぎゅうと握る。目頭が熱い。体ががちがちに固まっている。言葉が出ない。 ふと背にまわされていた腕がゆるみ、指先が顎の先にかかる。強制的に上を見あげさせられる。漆黒の瞳が視界に広がった。それこそ目と鼻の先にあるその黒曜石は、思考の全てを奪う。その黒曜石が、だんだん、触れそうになるほど近づいてきて―――…… それで、我に帰った。 握り締めていた掌を開き、自由な腕を振り上げて、渾身の力で目の前の男を殴りつけた。反射的に男は避けようとして身体を離す。余程気が動転していたのか、完璧によけることはできず、グローブの素材でできたのだろう、その頬には紅い擦り傷のよう跡。 「っ……なんのつもりだ、アッロドーラ!」 自分でもみっともないほど揺れた声だった。きちんと音として発せられただけでも上出来なと思えるぐらいだ。 今、この人は何をしようとした。 キスを、しようとしたのだ。自分に。―――ジョット、に。 何故いきなりこんなことをしてきたのかはわからない。もしかするとずっとあった衝動なのかもしれない。あんな優しい顔をして、あんな熱のこもった瞳を向けて。 それでも、本物のジョットだとしたら、きっと間違いなくもっとあっさりあしらっていただろう。 でも自分には駄目だ。 好きで好きで焦がれてたまらない相手、その熱に触れて平気でいられるほど自制心のきいた人間ではない。 あたたかかった。一瞬そのまま身をゆだねてしまいたいと本気で思った。 あの瞬間感じていたのは、まぎれもない歓喜だった。 でも、でも。 (ジョットとキスしたなんて思われたくない……!!) 彼の記憶の中にそんな記憶が残ってしまうなんて耐えられない。それが良い思い出としてなら、なおさら。自分としたことをよりにもよって他人との記憶にするなんて許せない。嫌だ。 「……」 沈黙がはしる。 はねのけられた本人は、自分自身が一番驚いていたような顔をしていた。自分の手に目をやって、唖然としている。 PR ![]() ![]() |
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