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不思議と影武者ツナの評判はいいのはなんでだろう……やっぱり初代か。初代が原因なのか。なんて恐ろしい男なんだ初代……!!

いつか一度でいいから無料配布本を作ってみたいなぁと考えてます。影武者ツナか、十二国記パロか、誰よりも強くあたりで。無料配布なんだからサイトにのっててもいいよね。あと無自覚をさっさと完結させて総編集してオフ本化したいです。2人がくっついたら一応完結予定です。考えてないけど(おい)で、加筆修正して、きるだけ書き下ろしもつけて。以前コピー本で買ってくれた人には割引とかして。
とか野望だけは一人前です。遠い遠い話だ……。まずは就職を決めないと……。




否定したかった。噂はデマで、たまたま今日は本人の方が出ているだけなのだと。
いずれひょっこり彼女が現われるかもしれないと、毎日確かめた。

一日目。
2日続けてくるとは珍しいなと男は笑った。
二日目。
忘れ物でもしたのかと呑気なことを言われた。
三日目。
そういえばお前の故郷に三日坊主という言葉があったなと挑発された。
四日目。
目を丸くして挑発して悪かったと謝られた。
五日目。
何かあったのかと大真面目な顔で覗き込まれた。
六日目。
ついに私の命を狙うつもりかと静かに問われた。
七日目。
困った顔でお茶でもするかと誘われた。

……彼女は一度も姿を見せなかった。
日に日に疑いが確信へと変化していく。これだけ毎日顔を見に来ていれば、怪訝に思っているであろうジョットは一度くらい試しに彼女と入れ替わっていてもおかしくない。けれど何日たとうと、どれだけ雲雀が違和感のある行動をしようと、彼女が現われる気配は全くない。

――親の仇でも見るような目で睨みつけるのはやめてくれないか

似たようなものだ。ある意味親よりも酷い。
惚れている?
ああ、惚れているとも。
目の前で威厳と自信を持って雲雀と相対している男にではなく、弱い心の内を隠して、それでも力強い意思をもって雲雀を見上げてくる小さな彼女に、心奪われている。
影武者なんてものをしているくらいだから、きっとこの2人は似ているのだろうと思う。けれど雲雀には、どこが似ているのかさっぱりわからない。何度見たって、こちらの方が強いだとかおいしそうだとか思おうとしたって、彼女に対するような飢餓感は湧き上がってこなかった。ここまで違ってよくもまあ今まで隠し通せたものだ。ボンゴレの人間は皆視力が弱いのだろうか。

何故向かわせた。
あのような場所へ向かわせるなら、せめて守護者の一人でもつけるべきだっただろうに。
何故、連れて行かなかった。
雲雀を連れて行けばよかったのだ。そうすれば絶対に傷など許さなかった。
雲雀にだけは『自分』のわがままを言うのだと、たった一つの特権だと思っていたものが、ただの思い込みであったことを知り、滑稽だった。

疑いが確信へ変わった後も彼女の容態を彼に聞けなかったのはほぼ意地だ。



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コメント
無題
またコメントさせて頂きます、響です。妹は筆不精?なので私が書くことが多いと思われます。

今回の「鏡の檻」も素敵でした。切な系大好きなのですが、すれ違いすぎて少し胸が痛いですね。早くお互いに相手に必要なことをわかってもらえたらと思います…が、やはりこのままでも大好きです。緑水様の文は素敵です…。羨ましいです。何度もしつこいかもしれませんが、毎回こんなにいいものを書いて下さって有難うございます。
【2009/02/22 21:33】 NAME[響] WEBLINK[] EDIT[]


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