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うまくいきません。なんであれはうまくいかないんだろう。。。ソケットがいけないのかそもそも二つの言語が組み合わさっているのがいけないのか。原因をつきとめるだけの基礎知識からして足りない気がする。。。。


※リボーンが来る前


ある日猫を見つけた。

どうやって入り込んだのか屋上のど真ん中で丸くなってすやすやと夢の世界にいるらしい黒猫。意外な先客に驚いたが、微笑ましい光景にすぐに頬がゆるんだ。綱吉は力関係が伝わってしまうのか、犬や猫といった動物にでさえ吠えられたりかまれたり馬鹿にされて情けない記憶しかないけれど、可愛いものは可愛いと思う。
気持ち良さそうに日向ぼっこをしながら眠りに落ちている小さな存在を起こさないよう、ミリ単位でじわじわと静かに近寄る。首輪はない。野良なのだろうか。
黒一色。模様もなにもない、ただそれだけであるのに、汚れもない漆黒の毛並みは艶々していて美しい。
「うわあ・・・・・・・」
どこか嬉しくて、可愛くて、うっかり出してしまった声に、意識がなかったはずの猫の耳がぴくぴくと動く。しまった、と思ったが遅かった。
すう、と細く開かれた瞳が、ゆっくりと周囲を見渡して綱吉を捕らえた。その瞳の色も、毛並みと同じ漆黒。猫相手だというのに萎縮してしまうほど、その瞳には強い力が宿り、どきどきと緊張で鼓動が高鳴る。
「おお、お昼寝邪魔しちゃってすいませんっ・・・・・・!」
ごめん母さんオレは弱い人間です。
猫相手に敬語で謝るあまりの情けなさに自分で自分につっこみを入れてみるものの、この猫から感じる尋常じゃない感じは無視できない。
じっと見つめる黒曜石は、しばらくするとふい、と目をそらして、問題ないとでもいいたげに再び丸くなった。
(よ、よかったぁああああ・・・・・・!)
安堵のあまり力が抜ける。
それから猫が目覚めて去っていくまでの1時間、うっかり綱吉が呆けていた事は余談である。



それ以来、綱吉は時々その猫を見かけるようになった。初めは緊張していたのだが、やっぱりその姿を見つけるとどこか嬉しくて、気がつけばぼけっと長々観察してしまっていることも多々ある。しかしそれは無駄ではなかったのか、そうしているうちに猫事体、近づいても綱吉だとわかると気にとめないようになり、3メートルが2メートル、2メートルが1メートルと距離が縮まっていった。動物に気を許されるなどダメツナ人生初めてで、喜びに後押しされた綱吉は接触をこころみるという普段ではありえない行動力だって示した。初対面の恐怖なんてどこふく風である。
あれ、何かデジャビュ。
前にも似たようなことがあったような。頭をひねるが出来の悪いそれは熱が上がっていくばかりで何も思い出してはくれない。仕方ない。
綱吉が腰を降ろしたすぐ横で丸くなっている黒い塊を撫でる。さらさらとした感触が気持ちよかった。
どうやら懐かれたらしく、近づいてくるし、丸くなって寝てたり、撫でさせてもくれるのだが、以前、ためしに猫缶だとかかつおぶしだとかのエサをあげてみても絶対に食べなかった。何度用意してみてもぷい、とそっぽ向かれて去っていってしまうのだ。理由はわからないが、この猫にはこの猫なりの基準があるらしい。
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